備後家庭医のきまぐれ日記 ~ふりかえり備忘録~

備後地区家庭医のログ、ふりかえりを兼ねた日記です。きまぐれに更新しますのでのんびり見守ってくださるとうれしいです。

予防医療 乳がん検診

症例:77歳 女性

PH:高血圧、脂質異常症、不安神経症

 

外来に報告に来てくださった。

「ふと自分で胸をさわるとしこりがあって、○○病院で精査し結果待ちです」

前回からの1ヶ月の間に、このようなことがあったとのこと。

ヘルスメンテナンスをいつまでするか、というのは正直はっきり自信がなかった。

嫌な意味でどきっとした。

 

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CQ乳がん検診はいつまでどんな検査を行うべきか。

 

乳がん検診★ uptodate

マンモグラフィ単独法(50~74歳:2年に1回) GradeB

ただし40歳から49歳の間はスクリーニングを行えば乳がんによる死亡を減らせる可能性はあるが、偽陽性が多く不必要な生検が増えてしまう。

 

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上記であることを考えると、77歳の女性にマンモグラフィを行うエビデンスは十分でないことになるが、何歳まですべきかというのはまだ現段階ではわからないだけという考え方もある。

家庭医である以上予防医療をきちんと実践できるようなシステムを作らなければ、日々に忙殺され、抜けていく気がする。

Next Step、ですね。