内容のまとめ
第1章 コミュニケーションを上手にとるには
★教育はコミュニケーションの一種である。
・教育は形式ばった知的訓練ではなく、通常のコミュニケーションの一種ととらえるのが最もわかりやすい
・臨床医はすでに教育に関連するコミュニケーションの経験を豊富に持っている
臨床医が日常生活の中でかかわっているコミュニケーション
①職場(上司-部下)関係
学習の目標を明確に示す
ほめる:プラスのフィードバックを返す→いいことをしているところを見逃さない。具体的にほめる
注意する:マイナスのフィードバックを返す→適切なタイミング(よくない行動の直後に)注意する。
②親子関係
以下のコミュニケーションの類型は、目標達成の成否に関連する
命令する、指示する、指図する
警告する、訓戒する、威す
説得する、説教する、義務付ける
助言する、示唆や解答を与える
論理的に説く、論じる、指導する、講義する
批判する、非難する、同意しない、責める
賞賛する、同意する、よい評価をする、是認する
ののしる、バカにする、侮辱する ←これだけ唯一常に悪いもの
解釈する、分析する、診断する
安心させる、共感する、慰める、指示する
詮索する、質問する、詰問する
気を紛らわす、ふざける、冗談を言う、余談
③医師-患者関係
患者の満足につながる臨床医の特徴は「知識・理解・関心・励まし」
医師-患者関係を二氏の人間の間で交わされる重要な「交換」からなるものとしている。(Dodge)
1:情報の交換
2:感情の交換(共感、尊重、温かさ、明確さ、誠実さ、自己開示、責任を持った対応)
3:意味の交換
~臨床教育のポイント~
1)教育の雰囲気
2)教育のコントロールの仕方
3)目標の明確化
4)理解と定着化の促進
5)評価
6)フィードバック
7)自己学習の促進