備後家庭医のきまぐれ日記 ~ふりかえり備忘録~

備後地区家庭医のログ、ふりかえりを兼ねた日記です。きまぐれに更新しますのでのんびり見守ってくださるとうれしいです。

読書記録⑪ 「臨床の場で効果的に教える」 その2

第2章 教育者と学習者の役割

★教育者の役割

専門家としての役割

権威者としての役割

自分の専門領域の面白さを伝える役割

理想像を体現する役割

学習の促進者としての役割

1人の対等な人間としての役割

 

★学習者の役割

素直な学生

不安で依存的な学生

自立性のある学生

自分のことは棚に上げて不平・不満を並べる学生

活動性のない学生

 

★教育と学習のスタイル

タイプ1:放散型 →情報を具体的に認識し、かつ受動的に処理することを好む。

タイプ2:吸収型 →情報を抽象的に認識し、かつ受動的に処理することを好む。

タイプ3:集中型 →情報を抽象的に認識し、かつ能動的に処理することを好む。

タイプ4:融通型 →情報を具体的に認識し、かつ能動的に処理することを好む。

 

★成人学習の原則

医学生やレジデントは大人の学習者であり、医学教育は成人学習の原則に従ったものでなければならない。

・成人は学習したことをすぐに実践したがる。

・成人は知識の詰め込みより概念や原則を学びたがる。

・成人は自分自身の学習目標を立てることを好む。

・成人は自分の行為を評価するのに役立つフィードバックを好む。

 

第3章 教育者ー学習者の関係

教育者中心vs学習者中心の指導方法

成人は自分自身の学習に能動的に関われば関わるほどよく学ぶことができる。

臨床現場で学習者中心の指導を行う場合、知識と技能の応用が必要となる。

患者ケアににおける能動的ー受動的モデル

 

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臨床の場におけるコミュニテーション技能の臨床教育への適用

静かに耳を傾ける

 1.沈黙

 2.観察

 3.目的をもって視線を合わせること

 4.促進(「うなづく・相槌を打つ」などの反応)

 5.励ましと援助

 6.言い換えと探求

協力的に交渉する

 7.自己開示

 8.積極的傾聴

 9.強い調子の言い換え

 10.開放型の質問

 11.プラス/マイナスのフィードバック

正面から向き合って説得する

 12.要約・解釈

 13.情報や助言の提供

 14.批判、間違いの訂正

 15.説得、挑戦、正面から向き合うこと