備後家庭医のきまぐれ日記 ~ふりかえり備忘録~

備後地区家庭医のログ、ふりかえりを兼ねた日記です。きまぐれに更新しますのでのんびり見守ってくださるとうれしいです。

構音障害

★症例

70代男性 別の疾患で入院中に構音障害が出現した。不随意運動もある。

解釈モデル:口が最近よく渇くのでその影響かと思っている。

 

CQ:構音障害が生じたときに鑑別は?

 

★基礎知識の確認 なんでも無い科医の勉強ノートより

脳梗塞による構音障害は8-30%

構音障害単独の脳梗塞は全体の1.5%程度

Isolated Dysarthriaを来した例はいずれもラクナ梗塞で, そのほとんどがテント上
(15例中13例. のこり2例が小脳+橋)
 
 
★構音障害のいろいろ

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★結論?

急性発症した構音障害の鑑別はTIA脳梗塞などの脳血管障害を考える。

構音障害単独はほとんどがラクナ梗塞、テント上が多い。

 

あんまりすっきりしなかったですね…