例が素晴らしい。
そして、誰かが言っていた私たちの生活は選択の連続であるということを改めて想起し、しかもそれは自分で決めているようで相対性に支配されているのではないかと思うような内容だった。
髪型も、こないだ買った絨毯も、昨日の晩ご飯のお惣菜も、朝職場まで運転する道順も、きっと何かと何かを比べて、そこにたどり着いたのだろう。
付き合う相手でさえ選ばされているのかもしれない…
ソクラテス?か誰か偉い人が言っていた、「無知の知」のように、私たちの決断が不合理であるということを知っていることに意味があるのだと思うほうが幸せ。
全てに歯向かうのは、到底無理だし疲れるし、自由意志で決めたいと思っても最終的にできないのであればがんばるのはあまり得策ではないように思われる。
背景に行動経済学があることをしることで、ちょっとだけ仕組みや仕掛けがわかって、チャンスがあればその仕掛けを自分で作ってみたりして。
そうやってうまく道具として使いこなせればかっこいいな。
なるほど、と思った言葉を以下に書き留めておく。
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1章 相対性の真相
・大半の人は、自分の求めているものが何かわからずにいて、状況とからめてみたときにはじめてそれが何なのかを知る。
・他のものと相対的な優劣に着目して、それから価値を判断する。
・選択肢が三つあると、たいていの人が真ん中を選ぶ。
・わたしたちはものごとを何でも比べたがるが、それだけでなく比べたいものだけを一生懸命比べて、比べにくいものは無視する傾向がある。