CQ1:ネフローゼ症候群と診断した際のマネジメント(どこまで診断してどのような治療を行うべきか)
CQ2:腫瘍に合併するネフローゼ症候群(膜性腎症など)があるが、どんな種類の腫瘍に多いのか。寛解していてもリスクはあるのか。
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1 .蛋白尿:3.5 g/日以上が持続する.
(随時尿において尿蛋白/尿クレアチニン比が 3.5 g/
gCr 以上の場合もこれに準ずる)
2 .低アルブミン血症:血清アルブミン値3.0 g/dL以下.
血清総蛋白量 6.0 g/dL 以下も参考になる.
3 .浮腫
4 .脂質異常症(高 LDL コレステロール血症)
※赤字が必須
★成人ネフローゼ症候群の治療(Hospitalist 腎疾患2)
・微小変化型(MCD)
PSL0.8~1mg/kg/dayで開始し、寛解後1~2週間は同量で継続したのちに緩徐に減量する。
1~2年程度は5~10mg/日程度の少量のPSLを継続したのちに中止を検討する。
ステロイドへの反応性が良く寛解率も良好であるが、再発が30~70%と高い。
・巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)
原発性のFSGSではPSL1.0mg/㎏/dayで開始
・特発性膜性腎症(IMN)
PSL0.6~0.8mg/㎏/dayで治療を開始する。
リツキシマブも近年適応となっているが、もう少し様子見のほうがよさそう…?
エビデンスが少ない(特に寛解導入には現段階ではあまり勧められない)
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CQ2について