備後家庭医のきまぐれ日記 ~ふりかえり備忘録~

備後地区家庭医のログ、ふりかえりを兼ねた日記です。きまぐれに更新しますのでのんびり見守ってくださるとうれしいです。

読書記録⑩ 「凡人のための地域再生入門」

地域活動を少しずつ始めようと思っているので、読んでみました。

率直な感想としては、今の私には真正面からぐっさり刺されたような感覚。

わくわくと、ずきずきが一緒に来たような気持になった。

 

物語調ですすんでいく中にパールがいくつもある。

そして大切なことは小さな字だけど、黄色で強調して補足してある。

 

 

以下はメモ書き

★逆算から始めよう

先回り営業、逆算開発の徹底の大切さ

ビジョンの話から始める。

 

★地域に必要なのは、「天才」ではなく「覚悟」である

何事もやるべき時に、やるべき奴が自分でやると決めんと進まない。

 

★仲のよさこそ命とり

1人ではなく共同事業者と立ち上げるなら初めにお金のことを決めておかないと後で必ずトラブルになる。

 

無駄な予算(補助金)は地方にとっては麻薬

最初は軽い気持ちで「使えるものは使おう」と手を出す人が多くいる。しかし、補助金をもらうからこそ事業計画がいい加減になり、そのうち何をやるにも補助金がなければ事業を立ち上げられないような状況に陥り、さらにもっと額の大きな補助金を求めるようになる。

 

名ばかりコンサルトによって税金が使われ、なおかつ地域で事業一つ立ち上がらない

 

★情報もただではない

集めるのもまとめるのも時間とお金がかかっているのにそれをただでもらおうという意識はよくない。

 

★維持費は自分らが負担、となってしまう

施設開発は、建てるときより建てた後のほうがコストがかかる。

はじめにお金をもらえても、維持はこちら側なのでそういう目で見る必要あり。

 

★入るを量りて出ずるを制す

新たな収入を増やす前に、既存の費用を改善することで地域の課題解決につなげる。

 

★リノベーション

お金のかけ方のメリハリが問われる。DIYでできるものは自分たちでやる一方、看板のデザインや電気や水回りはプロに頼むのが基本

 

★未来へ

楽しくなければ続かないし、お金がなければ続かない。そして誰しも年を取るからこそ、続けるためには次の世代を巻き込んでいかなくてはいけない。

 

などなどいろんな内容が盛りだくさんだった。

リーダーシップの話やチームの話もあった。

 

私に響いたことをまとめると

①始める勇気

②ビジョンを伝える

補助金の出るイベントや事業には手をださない

④扱えるお金から始める

⑤失敗しない成功者はいない。落ち込んだ時こそ笑顔!

 

ということでしょうか。

何度も読み返せる本でした♪

勉強するだけでなく、実践に活かさないと意味がないので、実行して見せる!