備後家庭医のきまぐれ日記 ~ふりかえり備忘録~

備後地区家庭医のログ、ふりかえりを兼ねた日記です。きまぐれに更新しますのでのんびり見守ってくださるとうれしいです。

HANDS-FDF2020 第1回 振り返りもろもろ

以下に学んだことの一部をまとめておく。(本日学んだことが中心。事前学習内容はほぼ省く)

とにかく、現場に帰って実践できるか、活かせるかを大切に。

そうでなければ意味がない。

★総論

医学教育とFDは若干異なる。FDは指導方法だけではなく+αがあり。

現場に落とし込むことができる、を目標にしているので、組織管理、交渉スキルなどがないと実践がうまくできないため、そこもコースに含まれている。

キャリアをどう伸ばしていくか、も。

教育は実践できそうかどうか、どんな問題が出そうか、というのをあらかじめ検討しておく。先に反対派を懐柔しておく。

指導医として成長していくためにはサポートするレパートリーを増やしていくことが大切。

医学教育はどんな立場で話すか、の立場論になる。(どれが絶対的に正しい、というのはない)

 

★フィードバック

フィードバックは学習者のもの。「ギフト」という意識をもとう。

①自己評価

②人間カメラ Iメッセージ

③サンドイッチ法

④将来に向けて 未来志向

 

★青年の主張

与えられた時間が短ければ短いほど、準備に時間をかける。

オンラインではより大げさに反応したほうがよい。

 

★カリキュラム

学習者はコントロールできない。

カリキュラムはやっていきながら学ぶべし。単回のレクチャーやワークだけでは解決不可能。

 

ファシリテーション

共有⇒発散⇒収束⇒決定

そのなかで発散のあとの構造化が大切。なかなかできない。

私見:二面性を意識したファシリテーションができるといいかも。タスク志向、ヒト志向のバランス。

 

★5micro skills

あくまで外来などの時間内に行う。

時間がかかりそうな場合、総論などは省き、宿題を出したり工夫してみよう。

患者を不必要に待たせない、遅らせない。

 

 

★チームビルディング

タックマンモデル(形成期、混乱期、統一期、機能期)

目標設定:意義目標、成果目標、行動目標

入口と出口

 

オンライン時代のチームビルディングは必要とされることが少しずつ変わってきている。

例えば、オンラインミーティングは人数が多すぎると対話が難しくなる。

しゃべる人としゃべりにくい人がどうしても出てしまう。

(今日感じた感覚としては5人くらいまでが限度なような気がする。)

 

★毎日のふりかえり(googleフォーム)

自分で言語化して、何を学んだかがより自覚しやすかった。

 

★心にのこったフレーズ

鎖は一番弱いところで切れる。(その弱い鎖をとっても、相対的にどこかが一番弱くなる)切り捨てないことの大切さ。

反面教師はHidden カリキュラム

実践できる場がないのであれば、そもそもその教育やコースを受ける意味がない。

 

 

★明日から実践したいこと

・フィードバックのときに「間違ってもいいからね」と、発言を促す。安全な場の提供を明確にする。

・カリキュラム作成(そのためにチーム発足)

 

★感想

フィードバックのワークは二重構造で、意外と実践では意識していないとできないという気づきを得るためにはとてもよいものだった。

T&Aでファシリテーションをしていた時の経験が役に立っているのだと気づけた。(まず自己評価を尋ねる)

チームビルディングのワークが面白かった。もしかしてこれも二層構造なのでは、と裏を読んでしまいそうになったけど。ファシリテーションの知識を生かしたワークだった。

5micro skillsのワークでは、当院で行っている年齢、主訴で行うフィードバック?臨床推論のティーチングに名前があるのか知りたいと思った。ないならつけてみたい(笑)

事前課題から知識の猛烈なシャワーを浴び、処理しきれず(意図されたストレッチゾーンですね)、本番では緊張もあるがいろんな先生から普段受けない激しい刺激を受けた。知的好奇心や、やってみたい欲が刺激される間隔は快感。

咀嚼して、実践に移すまでで一つ。必ず、行動に移す!

言語化をしたのが思いのほか久しぶりだったので、つたない日本語になってしまった。

タスク志向、ヒト志向というのはわかりやすく、納得した。

これからチームビルディングを行うときに誰がどっちのタイプかということも意識してみるといいかも。(オンラインだと、直接自己評価を聞いてみるか)

ファシリテートのワークはテーマが秀逸。まねできない(笑)

私の課題は発散は得意だが、構造化や収束が苦手かも。特に力を入れて勉強したい。

一つ一つ学んだことをその場で使いながらできるようになっていて、おもしろかった。

頭をすごく使った。

cinemeducationは面白いが、どうやって使っていいかまだ分からない。実際にやってみながら改善していきたい。

事前課題は大変だったけど、共通言語でdisccussionするためにはどうしても必要というのを感じた。スキムリーディングでも読んでおいてよかった。

 

何はともあれ、HANDSにおける自分自身のtransfer

+学習者がtransferできる教育を! というのが肝だとわかった二日間。