2020年12月12-13日 第2回 HANDS-FDF2020
学んだことなどを備忘録としてまとめておき、次回までの目標設定を行う。
今回は、模擬ティーチングがメイン。
他のものはオンデマンドが多かったし、事前課題を読み切れないのでチームで分担した。(分担した場合、文章だけでなく口頭で簡単に説明してもらったほうがよかったかも。次回からはそうしたい)
・模擬ティーチングの個人振り返り(価値×初期研修医)
これはかなりうまくいかなかった…
テーマは「謝礼を渡された時の対応」
ロールプレイからのディスカッション、という流れだったが、チーム分けが逆になってしまっていた。(これは、事務局にお願いしていた部分だが、こういうトラブルも予想しておくべきだった)
①トラブル
事前にオフライン、オンラインでリハーサルをしており、入念に誰にどの役を、ということを考えていたが、まったく意味をなさなかったように思う。
そのうえ、貼り付けたシナリオが閲覧できないということも重なった。オンラインならではのトラブルが2つも続き、トラブルシューティングに1分くらいロスしてしまった。自分たちのトラブルシューティングスキルに依存するため、自己評価が甘かった。
そのためディスカッションの時間が、十分にとれないという根本的なミスにつながった。
②内容 <いただいたコメントから抜粋し、考えた>
もらっていたことのある研修医がいた場合のセイフティネットはどう考えていたか。
→事前にオンラインの模擬でやったときに話が盛り上がるグループと盛り上がらないグループの差がありなぜかと考え、施設が違い初対面だと思い切った発言がしにくいのではと考えていた。しかし、確かに同施設でもお互いの関係性もあり、もう少し配慮してもよかったかも。
メンティメンターなどを使って、先に匿名性の高いことをしてみてもよかったかも。
方略が難しい。同じテーマであれば、指導医講習のときに様々なテーマを出して(キャベツもらったらどうする?くしゃくしゃの1000円札泣きながら渡されたらどうする?など)手をあげてもらったり。→これは面白そう!
zoomは音を組み込む?方法があるので、それでやってみては?音が聞こえづらかった。
これらを踏まえて、ほぼ同じ内容、同じ時間でやり直すなら、患者役をこちら側スタッフがする、というのが解決策として挙げられるか。そうすればコントロールしやすい。
医師役だけ負担がかかると思って、患者家族役も学習者にやってもらったが、わかりにくかったか。
<感情>
勝ち負けではないけど、他のチームとの差を感じた20分だった。
純粋にうまくいかなかったことが相当に悔しい。これは、ただの負けず嫌いの感情。
言い訳をすると、まず、初回にも関わらず「価値」がテーマだったため、目標設定からして難しく、さらにオンラインということで方略に関しても難しく感じた。
近いうちにカリキュラム評価をチームでしよう。
・ネゴシエーション で学んだこと
事前学習
ハーバード流交渉術を読んだ。活かせそう。概念を知っているだけで、交渉を行った際にふりかえりやすくなったと思う。
1.人と問題を切り離す
○人に対してはやさしく問題に対しては強硬に。
○信頼するか否かと無関係に進める。交渉当事者間で仕事ができる良好な関係を築く。
2.立場ではなく利害に焦点を合わせる
○利害を探る。
○最低線を出すやり方を避ける。
3.双方にとって有利な選択肢(オプション)を考え出す
○まず複数の選択肢をつくり、決定はその後にする。
○ブレーンストーミングを活用する。
4.客観的基準を強調する
○意志とは無関係な客観的基準に基づいて結果を出す。
○理を説き、理には耳を傾け、圧力ではなく原則にあわせる。
5.よい「BATNA」(バトナ)を用意する
○ 現在の交渉をしないとしたときの最善の代替案BATNAを考える。
6.確約(コミットメント)の仕方を工夫する
○こちらが何をするかを明確に示す。
○相手に何をしてほしいかを明確に示す。
7.よい伝え方(コミュニケーション)を確保する
○相手の言うことをよく聴く。
○理解させるために話す。
<当日のセッションでの学びと感想>
分け合う場合、初めにこちらがbottom lineにはまだ遠い、軽いできそうなことを提示すると、相手もそれなら…とできることを提示してくれる可能性がある。
とにかく備えることが大切。
ボスマネジメントという考え方。(これはセッション外)
オフラインなら楽しそうな内容だった。実践でありえそうな内容。ただ、原則立脚型交渉術をできるようになる、ことが目標なのであれば臨床に沿う必要はなさそう。それこそ、ももたろうの例をやったほうが盛り上がって、話しやすかったと思う。
当日朝配られたものを読んで臨んだが、その前に模擬ティーチングがあったため読んでも中身が入ってこない、役になり切るまでいけない、つまりそれどころではなかった。
そのなかでの作戦会議。
なかなかにタイトだった。もう少しわかりやすい設定のほうがオンラインでは話しやすいと思う。誰かが話している間は話しづらいため話し合ったり作戦を立てたりということにオフライン以上に時間がかかることは計算に入れていてほしかった。違うやり方でもよかった?
カリキュラム評価
当日セッションの目標はどこにあった?
それがわからないと評価できないが、原則立脚型交渉術ができるようになる、であれば達成はこれから次第というところか。事後課題も含めての目標達成を目指す。
・ビデオフィードバック 感想と他の参加者・講師のコメント
それぞれの色が出ている動画だった。みなさんすばらしいと思った!
心理的安全性の確保
座る位置、話すスピード
熱血さ具合、それが響くかどうか
場の違い(救急の場面か、外来の後のゆったりした時間か)
学習者との関係性によってフィードバックの仕方を変える
態度と思ってフィードバックしても、そもそも態度の問題かどうか?
興味がないのか、知識がなくてできそうにないから、気が乗らないのかは聞いてみないといけない。
練習していないからというスキルの問題かもしれないし、世代が違うとデフォルトが違うだけかも。
SEAに近い内容をするのであれば、急いだ雰囲気でするよりかは、紙などを用いてゆっくりフィードバックをしよう
気づき
入院のアドミッションノートチェックは結構しているが、外来で見ただけの人はそれこそ時間の許す限りだったので、時間があるときは外来のフィードバックをしたい。
成人学習はコルブの学習サイクルを回す手助けをしている。
ビデオフィードバックする際ってポジティブ・ネガティブ・ポジティブで行動変容を促すパターンとSEAのように内省を促すパターンがある。
・DLE
予防に勝る治療はない。
多くのチャンネルを駆使して情報収集。
それを踏まえてオリエンテーション。かつ自分でアセスメント。
レッテル張りは怖いが、情報提供は必要。かならず自分でアセスメントを。
FDを指導医に 受けさせる。
指導医評価を研修医評価とセットで行う。
それを当たり前のようにしています、というところまで持っていけるといい。
複合的に問題が起きていることが多い。
ピンポイントで答えが出るものではない。
オッカムよりヒッカムのほうが当てはまる。
主要な要因をまず洗い出すが、複数あると考える。
指導医、システム、組み合わせの要因は必ずチェックすること。
・リーダーシップとマネジメント
自分のリーダーシップについて考えてみる。
私はどちらかというとpM~PM型?
参加型、もしくは支援型リーダーシップが向いている?
あとはまとめてあるものを読むより、自分で読んでだれかに伝えるのが一番入ってくる、ということをここでも痛感。覚えられていない…
フォロワーがついてこないのであればそもそもリーダーシップの能力があると言わない。(リーダーとは言わない? どういう言い方だったか明確ではないが、そんな感じのイメージ)
* 次回までの目標(今回のセッションで学んだことを踏まえて。いくつ立てても良いが、具体的であること、到達可能であること、達成の判断が容易であること。必ずチームワークに関するものを入れる)
・職員向けのリーダーシップ研修を行う
・カリキュラム開発(専攻医、できれば初期研医、学生)を行う 簡単なon paperを作成する。
・病院スタッフ(看護師、事務職員)を増やすための作戦を考えて一つ実践
・同じ地域に家庭医を増やす作戦を考えて一つ実践
・入口出口戦略を広報チームで行う
・外来のフィードバックを行う
・病院全体の教育委員会で行動目標を立ててそのうち一つを達成する。
* 上記の目標を達成する為のアクションプラン(行動計画。同様に、実現可能であること、具体的であること)
<リーダーシップ研修に関して>
ステークホルダー(ここだと看護部長や私の上司)と交渉 いつどの時期、誰を対象にした?
同時にリーダーシップに関して学びなおす 私のリーダーシップも見つける
<カリキュラム開発>
初期研修医に関しては、もう一度上司と交渉してみる。交渉を練るところからやり直し。
専攻医のは作ってもよいという方向になっているので、さっそく作る。
<仲間をふやそうプロジェクト>
(スタッフにかんしても、家庭医にかんしても)どちらも現状をデータ化し、そこから作戦を練る。
ランチェスター理論の弱者の戦い方で練る。
<病院全体の教育力アッププロジェクト>
・目標設定(具体的な目標設定を共有)
・課題抽出 部署ごとの課題、PDCAサイクルを回す。行動目標をいくつか立てて実践する。
* そのために、必要なサポート(同僚から、先輩から、指導医から)
リーダーシップ研修の時間をとってもらう。
現状のデータ化は他のスタッフ(同僚)にも手伝ってもらえるとスムースか?
指導医に外来でのフィードバックの時間をとれるように調整(これも交渉)
*チームとしてのプロジェクトなどがあれば、同様に、
目標行動計画
必要なサポート